星野道夫の大ファンだった。
過去形なのは、すでに亡くなられていて、
新たな著作を読むことが出来ないから。
でもやっぱり今でも大ファンです。
この本は星野道夫の遺作。
貧乏性なので、文庫化されるのを待っていた。
苔むした森、蒼い氷河、ザトウクジラの海……
北極圏の人々に伝わるワタリガラスの神話をテーマに巡る、
南東アラスカからシベリアの壮大な写真紀行。
星野道夫ファン必携の一冊です。
(世界文化社 著書紹介ページより)
一瞬を捉えた写真が、星野道夫の文章と相まって、
その物語まで伝えてくれる。
そして何より、星野道夫の文章の底辺にあるものは、
読むものを優しく包み込む
。
あまり読み返しをしないたちなのだが、
星野道夫の著作は何度も読み返したくなる。
過去に置いてきてしまったもの、
忘れてはならないのに忘れてしまったもの・・・
何かそんなものを思い出すような、そんな感覚になる。
また、初期の著作を読み返してみたくなった。